紀州オルグ

ストーリーで語る集落の想いと共感手法「いのちを大切につなぐ石神エコビレッジ」@田辺市石神集落


2015年 12月、イタリアに本部を置くFAOがここ田辺市とみなべ町の梅システムが持続可能な伝統農法として、世界農業遺産に登録されました。
実は私が移住して最初に暮したのが、梅林に囲まれたみなべ町です。
その絶景の里山に魅了され、翌年に紹介頂いたのがこの映像に登場する田辺市上芳養にある石神集落に暮らす濱田社長。
13世帯が暮らす小さな集落石神への想いをお聞きする内に濱田社長の想いを映像化したく作品にしてみました。

 

◎ 地域の可能性を引き出す視点

!cid_39688A8C-1DB3-46E8-85B8-26AB6BA8140B

濱田社長の梅に恋する気持ちや地域を愛する心を伺う内に、地域のビジョンを物語の軸に置き、小さな集落の大きな可能性を描くショートドキュメンタリー形式を企画。
地域の方々は想いは熱いのですが、表現したり伝達するテクニックには慣れていません。農家や加工業が大半なので、仕方ないですが、誰かが代理してでも伝達翻訳をしていくことが地域に求められる技術かもしれません。映像制作を通じて地元の声を可視化することも大切なテーマと言えます。
地域ストーリーを描くことのヒントが見つからない場合はビジョンを引き出す視点から構成を考えてみることも大事です。

そのポイントは

⑴ 伝えたいことは最高三つに絞る
⑵ そのテーマを一番象徴する題材を選択する
⑶ 地域の可能性を引き出す主人公を定める

 

◎ 地域資源の価値の本質を描く工夫

世界農業遺産に登録されることなど予想もなく、我がよそ者として注目したのが、まさに農業遺産の大切なテーマである生物多様性の保全、循環する地域資源が鍵だと確信していました。
つまり濱田社長の行動やこころの声を紡いでみると、持続可能なコミュニティ実現こそが、この映像が伝えるミッションであることです。
地域が支え合い、自然と共生しながら生きていくために教えて頂いた近所のおじいちゃん(石神義男さん)が大切にしてきた農薬を使わない田んぼや梅畑を守る気持ち。
濱田社長が高齢化社会に対応して創り上げたパイロットファーム。
ここには地元の方々が協働し、持続可能な発展を願う具体的な未来があったのです。

 

◎ 制作者は使命感を抱いて地域映像を描くこと

!cid_26B4C30B-9FF2-417D-B710-71734D9EB73C

地域の想いを描く制作者は、自身が共感し協働する想いで取り組むことも大事です。
⑴ 濱田社長の描く石神エコビレッジ構想
⑵ 地域が助け合うコミュニティ価値
⑶ 生物多様性豊かな里山と梅畑、ウバメガシの雑木林の関連

こうした伝えたいことは声を引き出す内にたくさん出てきます。
その整理をしていく中で、制作者が軸に置くことは単なるプロモーションサポートではなく、自身が一緒になって実現させるパートナーシップのマインドが重要です。一回限りの受託プロダクション志向ではなく関係性に力点を置いてロケーションを組んでいくのです。
地域の映像制作には目的以上に使命を感じることが信頼を高めていきます。

そんな視点でご覧下さい。

 

◎ この映像制作を通じてすっかり惚れ込んだ石神。

観梅シーズン直後にイベントをプロデュースさせて頂きました。
実は地元田辺市に暮らす人でさえこの絶景の里山に足を運んだことがない人が多いのです。
ナチュラルガーデンと称して、自然を大切にする仲間とマルシェを開催しましたので、あわせて映像でご覧下さい。

※地域コミュニティを盛り上げるマルシェイベントを映像で
共有化「ナチュラルガーデン」PV