紀州オルグ

ものづくりとことづくりを結ぶ親子の絆ストーリー 「熊野の森からの贈物、タイムカプセル」@熊野本宮大社

この作品は、紀州材を活用したプロダクト開発のプロデュースをした時の商品企画” WANOKI”のプロモーション映像です。
紀州材の魅力を伝えることよりも、間伐など手が入らないことで暗い森が増えている現状の熊野の森の再生を願う気持ちで考案したプレミアプロダクトです。
毎年4月に行われる熊野本宮大社の例大祭には湯登り神事という、三歳の男の子をお父さんが肩車しながら古道を歩き参拝を行う行事があります。12人の子ども(稚児)に神さまが降りてきて、その子の健康と成長を祈願する古くから継承される祭りです。
ここでは、その神事からインスパイアされた映像のストーリーと企画のストーリーを合わせてご紹介します。

 

◎ 地域の商品には想いを込めた物語を創る

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“蟻の熊野詣で”が盛んであった遠い昔とかわり、今の熊野の森の
生命力にも変化が現れているように感じます。
木に触れることが少なくなった現代の子どもたちは、森林と木材のつながりさえイメージできない子も少なくありません。
そこで、このストーリーでは、この森から生まれた木材で木箱を作り上げ、その木箱をタイムカプセルとして湯登り神事に参加した父から三歳の息子に贈る物語を描いてみました。
父が三歳に子どもに贈る手紙を入れた木箱は大社にてご祈祷頂き、本宮町に残る音無和紙の帯封で封印してご自宅で17年間保管頂きます。そしてその子どもが二十歳になった時に、ここ本宮大社に訪れて、ご開封頂くことのなる物語です。

ここでの想いとは?
⑴ 熊野の森の循環と再生を願う
⑵ 父から息子への健康と幸せを願う
⑶ 二十歳の熊野詣によりふるさとの継承を願う

 

◎ 記憶をコンセプトとした表現手法

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映像は時間軸を表現することに適しています。この物語は、テキストで表現するより、視聴者がストーリーで受け取り、祭りの音や動きを感じながら時間を感覚的に捉え、想像力を高める効果があります。
イメージの醸成をはかり、視聴者自身が自らの記憶と17年後を想像しながら共感する手法で考えてみました。
父からの森の贈り物というテーマだけに感情移入効果も高く上記に書いた想いの共感を高めていくことで、実はこの湯登り参加者もそして視聴者も地域の住民も、「熊野の未来」を見つめる物語にしたかったのです。
あれから毎年4/13に12人の親子に向けて、この木箱を贈らせて頂いています。是非、本宮大社の例大祭にもご参加下さい。

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