紀州オルグ

これまで観たことがない迫力映像で海外発信手法「空から観た那智の滝と熊野那智詣で」@那智勝浦町

音楽は詩が生まれ、それに曲を合わせて作る時とメロデイーなど曲が先に生まれ、詩を描いていく手法、または同時に誕生する手法などプロセスにより作品も大きく変わってきます。
さてこの作品は教育の事例でも紹介していますが、先に素晴らしい映像を収録し、その素材をプレビューしてから新規にナレーションを描いて編集した作品となっています。
世界に向けて発信する狙いで英語ナレーションにしてみました。

 

◎ 外国人に向けた映像の発信

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日本を愛したフランスの作家”アンドレ・マルロー” は、世界中に日本の文化を伝えた人物。その彼が 那智の滝に向かって、「那智の滝は地面に向かって落下していると同時に、イメージとしては、上昇していると言える」また那智の滝の精神は「下の人間と上にある空との対話だ」と話したそうです。
さて、そうした視線で那智の滝をどうしたら表現できるでしょうか?この言葉からインスパイアされ、改めて外国人に向けて伝達する手法について考えてみました。

もし映像を先に収録せず、構成を優先しナレーションに合わせて撮影したらマルローのような表現は考えなかったかもしれません。
ノーマルに歴史と世界遺産価値の情報を羅列し、編集したと思います。
しかしマルローの目線を思い出し、誰も観たことのない、那智の滝を世界に伝えたい!また子どもたちのふるさと学習教材として見せてあげたい。そんな想いから特別に御神体である一の滝の空撮許可を頂き、奇跡的な映像が収録できたのです。ドローンの規制も決まりこれが最初で最後だったかもしれません。
ここで改めて主旨にご賛同頂き、撮影の許可を頂きました先代の宮司、朝日様に心から感謝申し上げます。
(市野々小学校の関係者にも感謝しています)

 

◎ 感情を動かす映像のインパクト

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映像は深く魅了するインパクトがなくてはいけません。
絶景や美し過ぎる程の人間の視線では感じたことのない映像のように、強力なビジュアルインパクトは心を動かし、訪れたくなる動機を与えます。
誰も観たことのない映像を撮影する努力は地域資源の発信には本質的に外せないテーマです。カメラマンだけでなく、制作者全員が意識する時代です。
特にこの世界遺産のような文化的な対象を表現する時は、ロジック的な構成より、感情的なビジュアルマーケティングを意識して魅了する演出が大事かもしれません。

⑴ 観たことのないビジュアルで表現する
⑵ 日本語同様に英語ナレーションのトーンに配慮する
⑶ 世界遺産の価値を高める工夫と素材を加える

この映像では熊野古道を歩く平安衣装を着た人々を加えています。
マルローの表現、人間と神、空を意識して、是非、虹のかかる那智の滝をご覧下さい。

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